現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 鈍行の二月礼者となりにけり |
2 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
3 | 雛まつり卒寿の箸の確かなる |
4 | 魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ |
5 | 夜は青し神話に春の炉火もゆる |
6 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
7 | 吹き晴れて月は天心かぞえ日に |
8 | よろこべばしきりに落つる木の実かな |
9 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
10 | あたたかや鯉口あけて声なさず |
11 | 勝ち負けをすぐ云ふをとこ茗荷の子 |
12 | 藁苞を出て鯉およぐ年の暮 |
13 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
14 | 旧景が闇を脱ぎゆく大旦 |
15 | 町空のつばくらめのみ新しや |
16 | あきくさをごつたにつかね供へけり |
17 | 行き止まりの道に笑むごと冬水仙 |
18 | 別るるや夢一筋の天の川 |
19 | まだもののかたちに雪の積もりをり |
20 | 渋柿の如きものにては候へど |
21 | 枯菊に午前の曇り午後の照り |
22 | 音楽に涙湧きたり年惜しむ |
23 | わが消す灯母がともす灯明易き |
24 | 本阿弥光悦卯月は如何なもの着しや |
25 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
26 | 白桃を供へ仏間の華やぎぬ |
27 | 運命は笑ひ待ちをり卒業す |
28 | 寒昴たれも誰かのただひとり |
29 | 僧兵の骨の見えたる蓮かな |
30 | 正月の雪真清水の中に落つ |
31 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
32 | 船のやうに年逝く人をこぼしつつ |
33 | ごはん食べて母ていねいに生きにけり |
34 | 羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
35 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
36 | 鳥飛ぶ仕組み水引草の上向きに |
37 | 手拭ひを広げトマトを貰ひけり |
38 | 一日もの云はず蝶の影さす |
39 | 生涯の恋の数ほど曼珠沙華 |
40 | 海鳥の羽散る海桐の花の香なり |
41 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
42 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
43 | 金粉をこぼして火蛾やすさまじき |
44 | 狐火を信じ男を信ぜざる |
45 | ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない |
46 | ラグビーのジヤケツちぎれて闘へる |
47 | 生きることの恥多く 冬の夕茜 |
48 | 黒を着て葉桜の歴史省みる |
49 | 千の手の一つを真似る月明かり |
50 | 乗鞍のかなた春星かぎりなし |
2025年8月28日 17時54分更新(随時更新中)