現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年10月30日のデイリーキーワードランキング
1 | すべて女の死者とおり過ぐわが海市 |
2 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
3 | ちるさくら海あをければ海へちる |
4 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
5 | 沼の精霊口より吐くは曼珠沙華 |
6 | をかしさよ銃創吹けば鴨の陰 |
7 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
8 | 枯木立月光棒のごときかな |
9 | 炎天より僧ひとり乗り岐阜羽島 |
10 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
11 | 朝風に金箔飛ばす熊手かな |
12 | ものの種にぎればいのちひしめける |
13 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
14 | 渚ゆき白い激ちくる |
15 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
16 | 天高し丈余の文をいただきぬ |
17 | しつかりと見ておけと瀧凍りけり |
18 | 素読とも劣等感とも冬のたんぽぽ |
19 | 稲滓火の見守る田の神水の神 |
20 | 消壺に烈火とびこむ秋の暮 |
21 | 鼠たち春のいくさに出払ひぬ |
22 | 桜の実紅経てむらさき吾子生る |
23 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
24 | 大落暉今に点火の枯すすき |
25 | 蚊帳出づる地獄の顔に秋の風 |
26 | 人工の骨も身の内西瓜割る |
27 | 冬日あり広き机を光らしむ |
28 | 昼寝覚うつしみの空あをあをと |
29 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
30 | 狐火を信じ男を信ぜざる |
31 | 方丈の大庇より春の蝶 |
32 | 予讃線土讃線経て春の旅 |
33 | わが骨も白い椿も錆びつつあらむ |
34 | みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど |
35 | 廃屋の庭緋牡丹の花一つ |
36 | つんと立つ足袋のつま先世阿弥の忌 |
37 | はなやぎて月の面にかかる雲 |
38 | りんどうの紺の深さを哲学す |
39 | 旅役者やどに荷を解く栗の花 |
40 | 馬引けと信長立てり福寿草 |
41 | この道しかない春の雪ふる |
42 | 読書するまに少年老いて草雲雀 |
43 | 初富士のかなしきまでに遠きかな |
44 | 罌粟よりあらわ少年を死に強いた時期 |
45 | マリが住む地球に原爆などあるな |
46 | 米こぼす日本および日本人 |
47 | 抗うて風の容ちになる薄氷 |
48 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
49 | 渚まで冬木の影や晴れにけり |
50 | 臨終を告げ残雪をにらむ僕 |
2025年9月2日 19時52分更新(随時更新中)