現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年6月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
2 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
3 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
4 | いなびかり北よりすれば北を見る |
5 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
6 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
7 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
8 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
9 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
10 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
11 | 子をもたぬをとことをんな毛蟲焼く |
12 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
13 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
14 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
15 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
16 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
17 | 忘却は白にはじまる大南風 |
18 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
19 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
20 | 咳をしても一人 |
21 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
22 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
23 | かまくらへゆつくりいそぐ虚子忌かな |
24 | 暗室の男のために秋刀魚焼く |
25 | 半夏生ゴッホ展出てよりの難聴 |
26 | 木雫は雨より太し青楓 |
27 | 葛飾や桃の籬も水田べり |
28 | 潮干狩夫人はだしになり給ふ |
29 | せりなずなごぎょうはこべら母縮む |
30 | 涅槃図をあふるる月のひかりかな |
31 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
32 | 病棟に仕掛けられたる濃紫陽花 |
33 | 夏近し右に曲がれば遠回り |
34 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
35 | 緑陰のわが入るときに動くなり |
36 | 野をゆけど野に親しまず冬の川 |
37 | ちるさくら海あをければ海へちる |
38 | 羅をゆるやかに著て崩れざる |
39 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
40 | おそるべき君等の乳房夏来る |
41 | 黒南風を辻にほつぽらかして来る |
42 | 春の海強く押さえよ琴の弦 |
43 | 翅あらば今たたみ頃夕端居 |
44 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
45 | 帝国の陰に日向に冬木立 |
46 | 大榧の鳥を入れたる彼岸かな |
47 | 夏鶯風は木綿の肌ざわり |
48 | 月浴びて玉崩れをる噴井かな |
49 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
50 | 花筏行きとどまりて夕日溜む |
2025年9月2日 18時28分更新(随時更新中)