現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年1月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
2 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
3 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
4 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
5 | 山桜 雪嶺天に 声もなし |
6 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
7 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
10 | 海に出て木枯帰るところなし |
11 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
12 | いづくにも虹のかけらを拾ひ得ず |
13 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
14 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
15 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
16 | 行水の女にほれる烏かな |
17 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
18 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
19 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
20 | スケートの紐むすぶ間も逸りつつ |
21 | 山桜雪嶺天に声もなし |
22 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
23 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
24 | 拾はれぬ骨まだ熱し麦の秋 |
25 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
26 | 野遊びの児等の一人が飛翔せり |
27 | 拝むとき何も頼まずかいつぶり |
28 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
29 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
30 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
31 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
32 | けぶる母郷いくたび芹の匂いたつ |
33 | 白き息ゆたかに朝の言葉あり |
34 | 初富士のかなしきまでに遠きかな |
35 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
36 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
37 | 竹馬やいろはにほへとちりぢりに |
38 | 羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
39 | 獄を出て触れし枯木と聖き妻 |
40 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
41 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
42 | 生きて眼を閉づる寒禽友も貧し |
43 | しはぶきは父か雪夜の耳痺れ |
44 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
45 | ざうざうと竹は夜を鳴る春山家 |
46 | 胎内の水音聴いてゐる立夏 |
47 | 神慮今鳩をたたしむ初詣 |
48 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
49 | 冬深し柱の中の濤の音 |
50 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
2024年9月22日 14時38分更新(随時更新中)