現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年8月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
2 | 指反らす仏に桜紅葉かな |
3 | 毛糸玉突き放しては今を編む |
4 | 夕闇に馬光居る野分哉 |
5 | 闇ふかき天に流燈のぼりゆく |
6 | 一村を動かしてゐる稲穂波 |
7 | 春や昔十五万石の城下哉 |
8 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
9 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
10 | さくらんぼ二つに岐れたるその後 |
11 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
12 | 稲妻のほしいままなり明日あるなり |
13 | 風の彼方直視十里の寒暮あり |
14 | 素足にてのけふをたしかむる |
15 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
16 | 処暑過ぎぬ街三角の景に満ち |
17 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
18 | エイサーの両手の空は帰らぬ日 |
19 | きよお!と喚いてこの汽車はゆく新緑の夜中 |
20 | 熟したるおとが零れる星月夜 |
21 | かげろふの坂下りてくる大あたま |
22 | 極楽の余り風欲し油照り |
23 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
24 | 熟柿落ち阿鼻叫喚に形あり |
25 | まんじゆしやげ昔おいらん泣きました |
26 | 満場ノ悪党諸君、月ガ出タ |
27 | 野の風を舌先に呼ぶさくらんぼ |
28 | 井戸ポンプ押せば地の声雪間萌ゆ |
29 | 雷鳥の飛び去りしかば歩きけり |
30 | 残る蚊の近寄ってくる電子辞書 |
31 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
32 | よく晴れて酸橘ひとつを搾りきる |
33 | 肋一本かくしておいた夏木立 |
34 | 方丈の大庇より春の蝶 |
35 | 風光る観音堂の扉開く |
36 | 手のひらをかへせばすすむ踊かな |
37 | 銀河濃し水の宅急便届く |
38 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
39 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
40 | 手庇を何回したり春の山 |
41 | 冬川やのぼり初めたる夕芥 |
42 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
43 | おそるべき君等の乳房夏来る |
44 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
45 | 一畝を至れり尽せり茄子の花 |
46 | 原爆図中口あくわれも口あく寒 |
47 | 夏の闇鶴を抱へてゆくごとく |
48 | 席替えのジャンケン弾む春の雪 |
49 | 天然風仕立ての鮎と銘打つて |
50 | 玫瑰や火より水より海恋し |
2025年8月28日 08時07分更新(随時更新中)