現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年3月28日のデイリーキーワードランキング
1 | ふたり小鳥になった日は手をつなげない |
2 | 父の日の日記空白埋められず |
3 | 父となりしか蜥蜴とともに立ち止る |
4 | 逃げ水の上の黒人霊歌かな |
5 | 深秋の黄昏時の落し穴 |
6 | 赤とんぼじっとしたまま明日どうする |
7 | 万愚節記念写真の閉じたる眼 |
8 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
9 | 柿落葉老いていとしきものふゆる |
10 | 野に臥して汗同臭の麥刈女 |
11 | はんざきの目の在りどころ瞬けよ |
12 | 長き夜やふたりの黙のすれちがひ |
13 | 初夢や貰ひて困る城一つ |
14 | 芍薬の枕に立つは苦労なり |
15 | 戦後からとびとびに来て桜かな |
16 | 掌に受ける水の重さよ八月忌 |
17 | 霾や駱駝の瘤の膨みて |
18 | 馭者若し麦笛噛んで来りけり |
19 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
20 | 伊勢海老の月にふる髭煮らるると |
21 | 冷されて牛の貫禄しづかなり |
22 | とつぷりと後ろ暮れゐし焚火かな |
23 | 凍て星と入浴をせり露天風呂 |
24 | 流し目のイルカの目線秋日和 |
25 | 地に殉教宙に毛深き蝶の貌 |
26 | 月更けて藤千年のゆめのなか |
27 | 蝶は冬のあかるい向こうがわをとぶ |
28 | 膝打つて次の日晴れる黄水仙 |
29 | かなかなのかなかなとなく夕かな |
30 | 去年今年貫く棒の如きもの |
31 | 帰る雁 潮見せ申せ生国ぞ |
32 | 胃カメラに二百十日の漂流物 |
33 | 空蝉の一太刀浴びし背中かな |
34 | 万物の一塵として年迎ふ |
35 | 滝の前男女異なる体操す |
36 | うすぎぬのおぼろが裏む花の精 |
37 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
38 | 木やつれの柱かくして若葉炎ゆ |
39 | 明日は明日 今日咲ききって日々草 |
40 | 本読めば本の中より虫の声 |
41 | 大寺の月の柱の影に入る |
42 | 屋根に雪載せ呉服屋の閉めるらし |
43 | 足るを知るそう言われても青蛙 |
44 | 全員で磨く昨日の勝ちボート |
45 | おのづから俳は人なりこぞことし |
46 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
47 | 果てるころ月明となる村芝居 |
48 | 明日は退院まだ虫たちは鳴いてゐるか |
49 | 噴井愛しぬ噴井に眼鏡落すまで |
50 | 年迎ふ鈴を惜まず三番叟 |
2024年4月26日 20時24分更新(随時更新中)