現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年1月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
3 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | 重ね着の中に女のはだかあり |
6 | わが家のけふの出来事金魚の死 |
7 | 寒明けの咽喉下る水ひびくなり |
8 | われ蜂となり向日葵の中にゐる |
9 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
10 | おぼろ夜の霊のごとくに薄着して |
11 | 夏草に気罐車の車輪来て止る |
12 | いちまいの朴の落葉のありしあと |
13 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
14 | 頬に触れ唇に触れして春の雪 |
15 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
16 | ほんの少し家賃下りぬ蜆汁 |
17 | 赤鬼の如き異人や土用波 |
18 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
19 | 蟷螂のひらひら飛べる峠かな |
20 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
21 | 花の咲く一日前のさくらの樹 |
22 | 乳房渡すも命渡さず鵙高音 |
23 | 鯛あまたゐる海の上盛装して |
24 | 鯛の目玉煮つまつてゆく月夜なり |
25 | 我生の今日の昼寝も一大事 |
26 | セレベスに女捨てきし畳かな |
27 | 鋪装陰微に誰も経過を識らぬ陥没 |
28 | いんぎんにことづてたのむ淑気かな |
29 | 雷鳥の遊ぶ岩根の捨扇 |
30 | 月あまり清ければ夫をにくみけり |
31 | 父の日を信濃へ越える切通し |
32 | いちじくに母の拇指たやすく没す |
33 | 切株に触れば子孫野に満てり |
34 | 天寿とは昼寝の覚めぬ御姿 |
35 | これよりは恋や事業や水温む |
36 | てふてふやほとけが山を降りてくる |
37 | 秩父嶺の空さだめなき水葵 |
38 | 墓のうらに廻る |
39 | かの窓のかの夜長星ひかりいづ |
40 | 無方無時無距離砂漠の夜が明けて |
41 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
42 | 竹林の月の奥より二月来る |
43 | 凍蝶に指ふるるまでちかづきぬ |
44 | 冬の水一枝の影も欺かず |
45 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
46 | 間髪を入れずして年改まる |
47 | 月見るや一僧の首空を行き |
48 | 昂るにあらずすっくと曼珠沙華 |
49 | 鵙猛り柿祭壇のごとくなり |
50 | ばつた翔つ弧の入りまじる中をゆく |
2025年9月2日 20時15分更新(随時更新中)