現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年2月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
2 | 露草も露の力の花ひらく |
3 | 鈴虫の鳴くや二タ鈴三鈴半 |
4 | けふは凩のはがき一枚 |
5 | とりあへずサラダボールに金魚飼ふ |
6 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
7 | 飴なめて流離悴むこともなし |
8 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
9 | 一枚の障子明りに技芸天 |
10 | 一戸また更地になりぬ花八つ手 |
11 | 蝌蚪一つ鼻杭にあて休みをり |
12 | りんご酒発酵 夜航機いく条かの闇に |
13 | ムダ足の一度二度とて秋うらら |
14 | 青芒一痕として生まれしか |
15 | 木々芽吹く言葉自在に光りくる |
16 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
17 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
18 | チユーリツプ喜びだけを持つてゐる |
19 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
20 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
21 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
22 | 前世もひとり見ていた冬落暉 |
23 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
24 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
25 | あをあをと空を残して蝶分れ |
26 | 声の大きな老人ふたり梅便り |
27 | 新涼の森は胞衣なりドラム打つ |
28 | 酔ふ人を押せば倒れてきりぎりす |
29 | 双子なら同じ死顔桃の花 |
30 | 永劫の繃帯で巻く蜃気楼 |
31 | 蛇の出た穴大きくて武蔵ぶり |
32 | 西行の庵の山の五百椿 |
33 | あらぬところに紙カイロ移動せる |
34 | 冬深みゆくほど旨き底魚 |
35 | うまや路や松のはろかに狂ひ凧 |
36 | 冬の波冬の波止場に来て返す |
37 | 玻璃越しに春陰の夜叉覗くなり |
38 | 橋脚に凭れて葦となりにけり |
39 | どれも口美し晩夏のジャズ一団 |
40 | 春の夜のわれをよろこび歩きけり |
41 | 冬麗の微塵となりて去らんとす |
42 | 野に出ればひとみなやさし桃の花 |
43 | おもうさまふりてあがりし祭かな |
44 | 青天や白き五弁の梨の花 |
45 | 金の芒はるかなる母の祷りをり |
46 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
47 | 寐かさなき母になられし蒲団かな |
48 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
49 | がたと榾崩れて夕べなりしかな |
50 | おそるべき君等の乳房夏来る |
2024年9月23日 04時44分更新(随時更新中)