現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年9月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
6 | をみなえし又きちかうと折りすすむ |
7 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
8 | 式部の実男はつねに恋ごころ |
9 | 戦争と畳の上の団扇かな |
10 | 鶴舞ふや日は金色の雲を得て |
11 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
12 | 春の水とは濡れてゐるみづのこと |
13 | おそるべき君等の乳房夏来る |
14 | 午後に吹く風を恃みて白子干す |
15 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
16 | てふてふひらひらいらかをこえた |
17 | 星空へ店より林檎あふれをり |
18 | はや朝の心とがれり雨の鵙 |
19 | 牡丹百二百三百門一つ |
20 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
21 | 夜もすがらさざめき合へり軒氷柱 |
22 | 一輌車駅の万緑乗せて発つ |
23 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
24 | 摩天楼文明の興亡とすすき原 |
25 | 何もかもあつけらかんと西日中 |
26 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
27 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
28 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
29 | 茲十日萩大名と謂ひつべし |
30 | 汝が胸の谷間の汗や巴里祭 |
31 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
32 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
33 | いなびかり北よりすれば北を見る |
34 | ものの種にぎればいのちひしめける |
35 | 木曽川の今こそ光れ渡り鳥 |
36 | 賀状書く心東奔西走す |
37 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる - |
38 | 春泥や妻への刺身両掌にのせ |
39 | 春の山のうしろから煙が出だした |
40 | 雪ふれり生まれぬ先の雪ふれり |
41 | ショパン流れ夜空に残る青春譜 |
42 | わらんべの溺るるばかり初湯かな |
43 | ここまでと踵返せり大花野 |
44 | 生涯にかかる良夜の幾度か |
45 | かなかなの途切れ途切れにながさき泣く |
46 | 吊柿鳥に顎なき夕べかな |
47 | 倒木の枝の緑や笹子鳴く |
48 | てつという字が病室に入りきらぬ |
49 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
50 | 古草へ踏み出す河馬の雫かな |
2025年8月29日 01時51分更新(随時更新中)