現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年10月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
3 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
4 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
5 | 日本を打ちてし止まぬ台風禍 |
6 | これ以上澄みなば水の傷つかむ |
7 | 氷菓互ひに中年の恋ほろにがき |
8 | 紅葉の島に近寄り寄らず航く |
9 | 秋立つやこつこつと越す跨線橋 |
10 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
11 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
12 | 軍隊の近づく音や秋風裡 |
13 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
14 | 墓のうらに廻る |
15 | 天上にはや秋の雲忌を修す |
16 | 笹の香の神酒ほの辛し夏に入る |
17 | 海に出て木枯帰るところなし |
18 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
19 | 一枚の障子明りに技芸天 |
20 | 階段を濡らして昼が来てゐたり |
21 | 圓き川音切る人參の色やすらか |
22 | をみならも涼しきときは遠を見る |
23 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
24 | 緑蔭の新郎新婦浮かび出る |
25 | 金婚の傘寿と喜寿の鬼やらひ |
26 | さざ波と見れば苗代蛙かな |
27 | 跳箱の突き手一瞬冬が来る |
28 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
29 | とどまれば我も素足の曼珠沙華 |
30 | 妻が持つ薊の棘を手に感ず |
31 | 天の川鷹は飼はれて眠りをり |
32 | キャンドルになりたき黒人少女のイヴ |
33 | まさびしき海峡ひとつ秋を来て |
34 | 鷹匠の鷹なくあそぶ二月かな |
35 | 石段のはじめは地べた秋祭 |
36 | なびく秋草地を踏みしめて顔合す |
37 | 漁火に離れ黒雁浮寝かな |
38 | 結界の紅茸どもへ鐘一打 |
39 | 軍艦島朽ちてなお立つ冬木かな |
40 | ゆっくりと涙が耳へ水中花 |
41 | 星空へ店より林檎あふれをり |
42 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
43 | 秋鯖や上司罵るために酔ふ |
44 | ゆきずりに野武士のような蕨狩り |
45 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
46 | 分け入つても分け入つても青い山 |
47 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
48 | 棟上げの音秋天を拡げゆく |
49 | 霧来れば情死の灯なり烏瓜 |
50 | いづこまで母負ひゆかむ冬銀河 |
2024年9月25日 12時06分更新(随時更新中)