現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年6月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 玻璃すだれ美容師花に水させる |
2 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
3 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
4 | いなびかり北よりすれば北を見る |
5 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
6 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
7 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
8 | これよりは恋や事業や水温む |
9 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
10 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
11 | 重ね着の中に女のはだかあり |
12 | 議事堂へ一喝二渇はたた神 |
13 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
14 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
15 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
16 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
17 | 朝桜比肩の吾子に戦さなし |
18 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
19 | 山学校も海学校も夕焼ける |
20 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
21 | 田を植ゑて空も近江の水ぐもり |
22 | いろいろな泳ぎ方してプールにひとり |
23 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
24 | 瀧落ちて群青世界とどろけり |
25 | 寂しさを募らせるごと枯銀杏 |
26 | 餓えの日のバラード石に苔の花 |
27 | 葛飾や桃の籬も水田べり |
28 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
29 | ややありて汽艇の波や蘆の角 |
30 | ちやぶ台のむらさき藷や夏兆す |
31 | 風垣や海蝕せめる蜑の墓地 |
32 | 老鶯の声も緑に美術館 |
33 | 天高し華髪を染めてただの人 |
34 | 紫蘇壺を深淵覗くごとくする |
35 | 幹太き松の真上や寒満月 |
36 | ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき |
37 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
38 | 帚木のそよぎなんなく忘れをり |
39 | 目借時たとえばケーキ切る感触 |
40 | 春晝の月吊りあげる大クレーン |
41 | 〈てにをは〉に躓いてゐる万愚節 |
42 | 海に出て木枯帰るところなし |
43 | ほまち田の田植を終えて父帰る |
44 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
45 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
46 | ちるさくら海あをければ海へちる |
47 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
48 | こんなよい月を一人で見て寝る |
49 | 花嫁のように鯉くる梅雨の入り |
50 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
2025年8月28日 21時06分更新(随時更新中)