現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月7日のデイリーキーワードランキング
1 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
4 | こときれてなほ邯鄲のうすみどり |
5 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
6 | 百姓や焚火の燃え木手掴みて |
7 | きびきびと万物寒に入りにけり |
8 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
9 | うつうつと夜汽車にありぬ啄木忌 |
10 | まづ拝む窓の遠富士初稽古 |
11 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
12 | 立ち疲れせし栗の木よ恋人よ |
13 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
14 | 百日紅この叔父死せば来ぬ家か |
15 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
16 | 暁や北斗を浸す春の潮 |
17 | 白波を一度かかげぬ海霞 |
18 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
19 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
20 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
21 | 虫の夜の空気に少年の家あり |
22 | たましひのたとへば秋のほたる哉 |
23 | 一斉にもの食む春の夕まぐれ |
24 | 現れてより立ち通し曼珠沙華 |
25 | 叔父の僧姪の舞妓や大石忌 |
26 | 胸そらしそのまま染井吉野かな |
27 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
28 | 百歳に遠しガラスの指紋拭く |
29 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
30 | 蚕飼女のまどろみおちし添乳かな |
31 | 分け入つても分け入つても青い山 |
32 | 啓蟄のつちくれ躍り掃かれけり |
33 | 啓蟄や指輪廻せば魔女のごと |
34 | 野遊びの着物のしめり老夫婦 |
35 | 月山の木霊と遊ぶ春氷柱 |
36 | 竈火赫とただ秋風の妻を見る |
37 | 海照ると芽吹きたらずや雑木山 |
38 | 苗代風吹いて鰈の旬となる |
39 | 皇国且つ柱時計に真昼来ぬ |
40 | 水着脱ぐや夕かげまとふ瑞乳房 |
41 | 緑陰に自転車止めて賭将棋 |
42 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
43 | 桃の世へ洞窟を出でて水奔る |
44 | 便所より青空見えて啄木忌 |
45 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
46 | 青饅や志野の器の紅さして |
47 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
48 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
49 | 白夜とは別の光に朝が来る |
50 | 昃れば春水の心あともどり |
2024年4月27日 02時43分更新(随時更新中)