現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
6 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
7 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
8 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
9 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
10 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
11 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
12 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
13 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
14 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
15 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
16 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
17 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
18 | 聖五月終刊号のまたもかな |
19 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
20 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
21 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
22 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
23 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
24 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
25 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
26 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
27 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
28 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
29 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
30 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
31 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
32 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
33 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
34 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
35 | 頭の中で白い夏野となつている |
36 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
37 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
38 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
39 | 星空へ店より林檎あふれをり |
40 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
41 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
42 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
43 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
44 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
45 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
46 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
47 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
48 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
49 | 入れものが無い両手で受ける |
50 | 薄日とは美しきもの帰り花 |
2024年9月27日 06時23分更新(随時更新中)