現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
6 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
7 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
8 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
9 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
10 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
11 | 黴厨匙きらきらと密集す |
12 | 人恋へば夕べ笹の葉清し清し |
13 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
14 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
15 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
16 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
17 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
18 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
19 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
20 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
21 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
22 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
23 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
24 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
25 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
26 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
27 | 色色に異国文字ある星祭 |
28 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
29 | 生の終り見えざる七月杉が立つ |
30 | 七月の潜水艦になれといふ |
31 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
32 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
33 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
34 | 原色を秘めたる夏蝶の睡り |
35 | 無花果は熟れずに空のがらんどう |
36 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
37 | 身を離れゆき香水の独りあそび |
38 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
39 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
40 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
41 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
42 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
43 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
44 | ゆく夏の遠心に置く朝礼台 |
45 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
46 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
47 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
48 | 背泳ぎのまま秋風になってゆく |
49 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
50 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
2025年8月27日 23時08分更新(随時更新中)