現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年7月29日のデイリーキーワードランキング
1 | ちるさくら海あをければ海へちる |
2 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
3 | 桃熟るる風にとどめて遠瞬き |
4 | かぜ、 子らに火をつけてたばこ一本 |
5 | 家々や菜の花いろの燈をともし |
6 | 紋白の夏蝶われを先導す |
7 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
8 | 底がぬけた柄杓で水を呑まうとした |
9 | いつせいにきのこ隠るる茸狩 |
10 | 塔しのぐもののなければ時雨くる |
11 | 結び目のすんなり解けし花菜風 |
12 | 大寒を選びしごとく逝きたまふ |
13 | 月見草はらりと宇宙うらがへる |
14 | 遠嶺の風の便りに降る木の実 |
15 | 落日の仔馬はじめて西を見る |
16 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
17 | おそるべき君等の乳房夏来る |
18 | 泣き虫が泣くまいとして雪つぶて |
19 | 夏満月赤き光を海に投げ |
20 | 新涼や仏にともし奉る |
21 | 気負いなき詩の頁繰る夜の蟬 |
22 | 香水の香ぞ鉄壁をなせりける |
23 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
24 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
25 | うたかたの夢の名残や春の雪 |
26 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
27 | 顔見世の楽屋入りまで清水に |
28 | 逆らわず従わず行く鴨の陣 |
29 | 死ににゆく猫に真青の薄原 |
30 | 羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
31 | 夕照りの天地の間の日永かな |
32 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
33 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
34 | 水脈しるく曳きて晩夏のひかりとす |
35 | 白菊の白妙甕にあふれける |
36 | 桑の葉の照るに堪へゆく帰省かな |
37 | 塩滲み出づ八月の金盥 |
38 | 八月や六日九日十五日 |
39 | かたまりて日の斑つつけり紅葉鮒 |
40 | 子を殴ちしながき一瞬天の蟬 |
41 | 甚平や一誌持たねば仰がれず |
42 | 磯鷲はかならず巌にとまりけり |
43 | 帰るべき山霞みをり帰らむか |
44 | ひた泳ぐ自由は少し塩辛い |
45 | 炎天へ打つて出るべく茶漬飯 |
46 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
47 | ただ灼けて玄奘の道つづきけり |
48 | 狐火を信じ男を信ぜざる |
49 | 稲の香や漆の篦の乾きをり |
50 | 飽きもせず生きているなり心太 |
2025年8月29日 02時40分更新(随時更新中)