現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月28日のデイリーキーワードランキング
1 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
4 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
5 | ざりざりと梨のどこかを渡りゆく |
6 | 芽落葉松はどこまでも師と行くごとし |
7 | 八月や六日九日十五日 |
8 | をみならも涼しきときは遠を見る |
9 | 船の名の月に読まるる港かな |
10 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
11 | 青丹よし寧楽の墨する福寿草 |
12 | 重ね着の中に女のはだかあり |
13 | ロダンの首泰山木は花えたり |
14 | 歳晩の辰野へ軋む飯田線 |
15 | 迎火や六親風のはるかより |
16 | 鬼房を句敵ににして菊を食ぶ |
17 | 一切を抛擲し去り大昼寝 |
18 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
19 | ヤゴの背中に精神が見えてくる |
20 | 夏は夜朝の岬で生れ落ち |
21 | 帰還せりただ俯いて花として |
22 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
23 | 海の音にひまはり黒き瞳をひらく |
24 | 丈夫やマニラに遠き波枕 |
25 | 椿落つ赫し赫しと夜泣石 |
26 | 地球儀のうしろの夜の秋の闇 |
27 | 空蝉に真昼の海が残っている |
28 | 鍬打つて涼しき土となりにけり |
29 | この町の子供減りたる地蔵盆 |
30 | 万緑の虜になって獏になる |
31 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
32 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
33 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
34 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
35 | 踊櫓古老は牙のごとく佇つ |
36 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
37 | 春昼の指とどまれば琴も止む |
38 | 田いちまい我が物顔の鳬の恋 |
39 | 炎天の空美しや高野山 |
40 | 覇者に紙ふぶき敗者に花吹雪 |
41 | 塩鮭の頭とわがどた靴のどこか似る |
42 | 木場泊り蕾の百合の一束と |
43 | 現代と書き野遊びに出でにけり |
44 | 底の石ほと動き湧く清水かな |
45 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
46 | 用水のたそがれ永し通し鴨 |
47 | 水中花咲かせしまひし淋しさよ |
48 | 死なば秋露の干ぬ間ぞおもしろき |
49 | 月光にぶつかつて行く山路かな |
50 | 近海に鯛睦み居る涅槃像 |
2024年9月21日 23時35分更新(随時更新中)