現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年8月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | つぶらなる汝が眼吻はなん露の秋 |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | オリオンの盾新しき年に入る |
5 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
6 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
7 | 蓑虫に遠浅の夜が来ていたり |
8 | 湯上りや熟柿一つを吸ひて足る |
9 | つり鐘の蔕のところが渋かりき |
10 | 摺り足のぴたりと止まり梅の冷 |
11 | 雪降れり時間の束の降るごとく |
12 | この道しかない春の雪ふる |
13 | ボードレールのレールに春愁光りつ去る |
14 | 雪霏々と舷梯のぼる眸濡れたり |
15 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
16 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
17 | 眼光の鋭き大阿御修法了ゆ |
18 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
19 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
20 | 大いなるものが過ぎ行く野分かな |
21 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
22 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
23 | 臘八の警策の音闇にあり |
24 | 眼ナ裏の蝶を放ちて懺悔せん |
25 | 死神を蹴る力無き蒲団かな |
26 | 水洗の東司に挿せし菊一輪 |
27 | 心臓の傍らへ置くラ・フランス |
28 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
29 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
30 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
31 | 春風の重い扉だ |
32 | 眠ろうとすると銀河で星が鳴る |
33 | ひとを待つ間に猫の子に名を授け |
34 | 鰯雲ひろがりひろがり創痛む |
35 | ちなみぬふ陶淵明の菊枕 |
36 | 濃竜胆浅間山の力裾までも |
37 | 枯るるもの枯れざるものも吹かれをり |
38 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
39 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
40 | 身を離れゆき香水の独りあそび |
41 | 西日照りいのち無惨にありにけり |
42 | マラカスの重音たまる梅雨の底 |
43 | わたくしの気球を掲げむ冬青空 |
44 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
45 | ぎらぎらの朝日子照らす自然かな |
46 | 花野より螺鈿の蝶蝶飛びたてり |
47 | 金魚玉天神祭映りそむ |
48 | 夫と子をふつつり忘れ懐手 |
49 | 方丈の大庇より春の蝶 |
50 | まどろんでいただけなのに蛇の衣 |
2024年9月26日 19時49分更新(随時更新中)