現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
3 | 大空にうかめる如き玉椿 |
4 | 西日の磔死いかに舟棹抜けば光り |
5 | あるときは船より高き卯浪かな |
6 | 夜の桜満ちて暗くて犬噛合ふ |
7 | おかあさんどいてと君子蘭通る |
8 | 冷されて牛の貫禄しづかなり |
9 | 満月に目をみひらいて花こぶし |
10 | 死にし人別れし人や遠花火 |
11 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
12 | ひとの恋あはれにをはる卯浪かな |
13 | 横文字の新聞燃やす三鬼の忌 |
14 | この道しかない春の雪ふる |
15 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
16 | この国の言葉によりて花ぐもり |
17 | われを見る深きまなざし雪降るなか |
18 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
19 | 字のきれいな青年とゐて初句会 |
20 | 裸子がわれの裸をよろこべり |
21 | 愛憎を母に放ちて秋に入る |
22 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
23 | せりなずなごぎょうはこべら母縮む |
24 | 梅干して誰も訪ねて来ない家 |
25 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
26 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
27 | 重ね着の中に女のはだかあり |
28 | アイスクリームおいしくポプラうつくしく |
29 | 涅槃変大きな顔をまん中に |
30 | 夜の新樹すこしの酒に胸さわぐ |
31 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
32 | 休む船腹水陽炎の巣となりぬ |
33 | ものの種にぎればいのちひしめける |
34 | 婚礼や湖岸を通るだけの月 |
35 | 閂をかけて見返る虫の闇 |
36 | 夜の新樹こころはげしきものに耐ふ |
37 | 泣くことも柿剥くことも下手なりけり |
38 | 土筆など古きネクタイみな捨てる |
39 | 青蝉の動かぬむくろいとおしむ |
40 | 慈悲心鳥こだまの奥は濡れており |
41 | あたゝかき雨夜の雛を納めけり |
42 | 青かりん落日なら掌で受けられる |
43 | いきいきと三月生る雲の奧 |
44 | ほろほろ酔うて木の葉ふる |
45 | 河豚宿は此許よ此許よと灯りをり |
46 | 日本のわれはをみなや明治節 |
47 | パンの実の熟れしにおいの戎衣かな |
48 | 愛の球体夜の園深くかがやく樹 |
49 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
50 | 一叢の黄菊に山気ひそみをり |
2024年4月27日 14時05分更新(随時更新中)