現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年11月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 深雪道来し方行方相似たり |
2 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | 日輪をこぼしていたる猫じゃらし |
6 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
7 | 黒人の掌の桃色にクリスマス |
8 | 重ね着の中に女のはだかあり |
9 | さえざえと雪後の天の怒濤かな |
10 | 墓のうらに廻る |
11 | 町空のつばくらめのみ新しや |
12 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
13 | 八月の一番静かなる墨痕 |
14 | 彼一語我一語秋深みかも |
15 | 鶫死して翅拡ぐるに任せたり |
16 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
17 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
18 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
19 | 蛇衣を脱ぎかあさんは二度童子 |
20 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
21 | 芋の露連山影を正しうす |
22 | 愛蔵の碗の手入れも年用意 |
23 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
24 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
25 | 冬深し柱の中の濤の音 |
26 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
27 | マフラーやうれしきまでに月あがり |
28 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
29 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
30 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
31 | 穴惑刃の如く若かりき |
32 | 山粧う聞かぬ振りして聴いている |
33 | 青梅雨へぱつと振りたる化粧塩 |
34 | 白妙の菊の枕をぬひ上げし |
35 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
36 | 入れものが無い両手で受ける |
37 | 来賓を畚に乗せて運動会 |
38 | 山棲みの霧の重たさ水の濃さ |
39 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
40 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
41 | 何もかも知つてをるなり竈猫 |
42 | 涙溢るるごとくひぐらし鳴きいだす |
43 | 冬の日の海に没る音をきかんとす |
44 | オペラ観るわが茎石の沈みごろ |
45 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
46 | 引き潮に引かれて人のゆく干潟 |
47 | 奈良格子の奥に蕗煮る匂ひかな |
48 | 成人式終りし大き雪片よ |
49 | 危絵に西日射しけり中二階 |
50 | 大観の生々流転花筏 |
2024年4月27日 12時52分更新(随時更新中)