現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年3月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 親と子の宿世かなしき蚊遣かな |
2 | 青のゆらめく無残な酔いも父の死後 |
3 | せきをしてもひとり |
4 | 青信濃鐘鳴るときも踏切越す |
5 | 青秋刀魚夕靄はわが丈とならず |
6 | 青空市蝶の止りし花を買ふ |
7 | 青芝に立ちてたしかな耳二つ |
8 | アオザイの歩めば天女めく素足 |
9 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
10 | 青芝や絹の靴下しごき脱ぐ |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | 校門を出て無口なる卒業子 |
13 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
14 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
15 | 春光や廃線決る一両車 |
16 | 方丈の大庇より春の蝶 |
17 | 天仰ぎつづけて雛流れゆく |
18 | 青玄消ゆ 小鳥寄りそう雪見窓 |
19 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
20 | この道しかない春の雪ふる |
21 | 青胡桃一期が夢であるものか |
22 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
23 | 陽の匂い土の匂いの裸の子 |
24 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
25 | 花時の結城紬の令夫人 |
26 | 鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで |
27 | 大旱の赤牛となり声となる |
28 | 望郷や秋に別れの嘘一つ |
29 | 森を出て花嫁来るよ月の道 |
30 | 独り居に慣れて明るき花水木 |
31 | 越の香を抱き白鳥の北帰行 |
32 | 青胡桃今日と同じ明日がいい |
33 | 白鳥百羽津軽の空を明るうす |
34 | すずなすずしろご近所の夕灯り |
35 | 秋風や眼前湧ける月の謎 |
36 | 一輌車駅の万緑乗せて発つ |
37 | 忽然と地から湧き出すクロッカス |
38 | 寒月をまたぐに惜しき潦 |
39 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
40 | 法医学・桜・暗黒・父・自涜 |
41 | 秋深む歳月の風韻身に座る |
42 | 草刈りてひたすら刈りて誕生日 |
43 | 太陽の昇る方より春の音 |
44 | 青草に尿さんさん卑屈捨てよ |
45 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
46 | 青山河どちらむいても煮えてくる |
47 | 阿浮奈絵の二階へふふと夏の蝶 |
48 | 煮凝りの中に沈んでいる昭和 |
49 | 階段で四、五日迷う春の寺 |
50 | 日常や椿一輪が重たし |
2024年9月27日 01時03分更新(随時更新中)