現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
2 | 鶴舞ふや日は金色の雲を得て |
3 | 今生は病む生なりき烏頭 |
4 | 古代よりの伝言ひらり鵙日和 |
5 | たましひのたとへば秋のほたる哉 |
6 | 一日もの云はず蝶の影さす |
7 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
8 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
9 | 捨て舟の底に降りつむ春の雪 |
10 | 思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 |
11 | ふりむけば季語はまぼろし麦の秋 |
12 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
13 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
14 | おほいなる精子地底湖へ着床 |
15 | 雁来紅しかられたくて佇っている |
16 | 蝌蚪の陣どれが防衛長官か |
17 | 夕野火へ駆け少年ら影絵めく |
18 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
19 | 父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し |
20 | 風鈴のひとり言きく 夕茜 |
21 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
22 | 躾糸引くや春着の蝶ちぢむ |
23 | 露の中万相うごく子の寝息 |
24 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
25 | 妻へ帰るまで木枯の四面楚歌 |
26 | 障子あけて置く海も暮れきる |
27 | しもつけに根づき淡墨桜かな |
28 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
29 | 夏の山国母いてわれを与太と言う |
30 | 花了へてひとしほ一人静かな |
31 | 兄弟の理系文系文化の日 |
32 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
33 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
34 | 朴散華即ちしれぬ行方かな |
35 | どんぐりのみな心ありはなればなれ |
36 | 山眠るあなたも狐の仲間ですか |
37 | 寝返りをうつて眠らぬ金魚かな |
38 | 空蟬の遠い日月掌に |
39 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
40 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
41 | 海産物問屋あるとき日射病 |
42 | 石へ滲みこむ人間の影原爆忌 |
43 | わが山河まだ見尽さず花辛夷 |
44 | 目配せして赤点六つの通知票渡す |
45 | 鱒を飼ふ木々の高さの上にゐて |
46 | 火はわが胸中にあり寒椿 |
47 | 無方無時無距離砂漠の夜が明けて |
48 | 下校子の寄り道急かす春一番 |
49 | 冬麗の水に靨や流れをり |
50 | ままごとの飯もおさいも土筆かな |
2024年9月27日 03時12分更新(随時更新中)