現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
2 | 古希過ぎて一誌を興す雲の峰 |
3 | 戛々とゆき戛々と征くばかり |
4 | 船のやうに年逝く人をこぼしつつ |
5 | 呟きは言葉となれり師走風 |
6 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
7 | 吹雪かれて見知らぬ人の後に蹤く |
8 | 身半分かまくらに入れ今晩は |
9 | 陶器まつり終えたる里や柿花火 |
10 | いっせいに芽吹くや時間奔流す |
11 | 大いなるものが過ぎ行く野分かな |
12 | 落蟬のひと声天寿まっとうす |
13 | へろへろとワンタンすするクリスマス |
14 | 稲妻や夜も語りゐる葦と沼 |
15 | うれしさの狐手を出せ曇り花 |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | いま生れし仔牛湯拭きも小春凪 |
18 | 初曙光地球の廻る音がする |
19 | 鳥雲に拾ふともなきますほ貝 |
20 | 別れ来て冬の鏡におのれ恃す |
21 | 昨日のわれと還る冬濤沖ありて |
22 | 四十路さながら雲多き午後曼珠沙華 |
23 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
24 | 而して葉ざくらになり母になり |
25 | 子らが取る恋の歌留多の増えにけり |
26 | 苗代や案山子の鼻もきのふけふ |
27 | 誰がために生くる月日ぞ鉦叩 |
28 | 燻製魚店 昏れだす 入江よりはやく |
29 | 提げ来るは柿にはあらず烏瓜 |
30 | 古稀といふ春風にをる齢かな |
31 | 月光のおよぶかぎりの蕎麦の花 |
32 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
33 | 太陽はエロス枯野に島の頭 |
34 | 生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 |
35 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
36 | 帯状疱疹東西無しに蟻走る |
37 | 蜩のなき代りしははるかかな |
38 | 既知未知の人生燈火親しけれ |
39 | 町空のつばくらめのみ新しや |
40 | 光堂より一筋の雪解水 |
41 | ルオー展枯野の燠を見るごとし |
42 | 夜となりて吉夢むさぼる寝正月 |
43 | 山又山山桜又山桜 |
44 | 苗代や一粁先に艦浮ぶ |
45 | 十月の路上父の手冷たかり |
46 | けふの月馬も夜道を好みけり |
47 | 喉にまで赤く刺さりて海市立つ |
48 | 然りながら満天星つつじのこの赤さ |
49 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
50 | 浅蜊の舌別の浅蜊の舌にさはり |
2024年4月20日 12時32分更新(随時更新中)