現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月6日のデイリーキーワードランキング
1 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
2 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
3 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
4 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
5 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
6 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
7 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
8 | 夢に舞ふ能美しや冬籠 |
9 | すみれ野に罪あるごとく来て二人 |
10 | 爽籟の集まっている文書棚 |
11 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
12 | ここまでと踵返せり大花野 |
13 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
14 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
15 | 水晶の大塊に春きざすなり |
16 | おとろへしいのちに熱き昼の酒 |
17 | 映画館冬帽を置く夫の席 |
18 | 澄みてなほ水の逡巡ありにけり |
19 | 書簡集の一隅湧水のごとく |
20 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
21 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
22 | 短夜の夢取り止めもなく淡し |
23 | 大榧の鳥を入れたる彼岸かな |
24 | 愛されず冬の駱駝を見て帰る |
25 | 網戸して濁れる川をすぐそこに |
26 | 鰯雲ひろがりひろがり創痛む |
27 | 紅をさす弁財天の杜鵑草 |
28 | 烏渡り月渡る谷人老いたり |
29 | ゆめにみる女はひとり星祭 |
30 | 薄紅葉恋人ならば烏帽子で来 |
31 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
32 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
33 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
34 | なめくぢり流れて夜の大都会 |
35 | 残りいる夕べの虹のレクイエム |
36 | わが死後のあおき空かも罌栗坊主 |
37 | ひとの陰玉とぞしづむ初湯かな |
38 | 峠越え吾亦紅みな四分音符 |
39 | 海に出て木枯帰るところなし |
40 | ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬 |
41 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
42 | ひとつずつ荷を解く桜ふぶきかな |
43 | 死なうかと囁かれしは蛍の夜 |
44 | 神慮今鳩をたたしむ初詣 |
45 | 生涯にかかる良夜の幾度か |
46 | 闇深し子を看る夜の寒さかな |
47 | 秋の空その気になれば領巾を振る |
48 | 句碑の文字指にてたどる花野中 |
49 | 親よりも白き羊や今朝の秋 |
50 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
2024年9月25日 00時17分更新(随時更新中)