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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2011年11月11日のデイリーキーワードランキング

1

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
2

鰯雲この一族の大移動
3

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
4

寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃
5

いくたびも雪の深さを尋ねけり
6

冬服や辞令を祀る良教師
7

障子貼る日影に古き洋書かな
8

去年今年貫く棒の如きもの
9

冬蜂の死にどころなく歩きけり
10

糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
11

立冬のことに草木のかがやける
12

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
13

金剛の露ひとつぶや石の上
14

またいくつ言葉忘るる秋暑し
15

秣食む音の響ける冬はじめ
16

水枕ガバリと寒い海がある
17

またなにかさびしくなりぬ初鏡
18

匙なめて童たのしも夏氷
19

三叉路の一つは海へ青胡桃
20

方丈の大庇より春の蝶
21

いつまでも記憶の闇の四葩かな
22

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
23

一湾の潮しづもるきりぎりす
24

立冬や鉄路の継目ごとに音
25

この道の富士になりゆく芒かな
26

霜降れば霜を楯とす法の城
27

死にたれば人来て大根煮きはじむ
28

ピストルがプールの硬き面にひびき
29

冬耕の田のま中より打ちはじむ
30

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉
31

時ものを解決するや春を待つ
32

亡き夫に代はる温みの湯婆よ
33

音絶えしこの音が雪降る音か
34

切干大根真白に乾きさざ波す
35

をりとりてはらりとおもきすすきかな
36

雑炊のほのぼのしさをすすりこむ
37

金粉をこぼして火蛾やすさまじき
38

金閣にほころびのひかり苔の花
39

瀬頭は白眉よ最上初もみじ
40

ゆきふるといひしばかりの人しづか
41

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
42

ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう
43

桐一葉日当りながら落ちにけり
44

空をはさむ蟹死にをるや雲の峰
45

あらかたは二番煎じに初時雨
46

冬花火千枚田を俯瞰する
47

蟾蜍長子家去る由もなし
48

一葉の心の秘密秋惜しむ
49

せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ
50

学問のさびしさに堪へ炭をつぐ


2024年9月27日 03時28分更新(随時更新中)
 

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