現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
4 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
5 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
6 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
7 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
8 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
9 | 一日もの云はず蝶の影さす |
10 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
11 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
12 | シリウスの瞠る霜夜や仮死の森 |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | やはらかき身を月光の中に容れ |
15 | 白鳥に会えば会ったで哀しかり |
16 | うしろより初雪降れり夜の町 |
17 | 唖々子の拳唖々子の握手八っ頭 |
18 | 等分のキャベツに今日と明日が出来 |
19 | 六月の氷菓一盞の別れかな |
20 | ものの種にぎればいのちひしめける |
21 | 霜とけ島光る |
22 | 鼠たち春のいくさに出払ひぬ |
23 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
24 | 沈黙の池に亀一つ浮き上る |
25 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
26 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
27 | アポなしに死神が来る茶の間かな |
28 | 天地の間にほろと時雨かな |
29 | けふの月馬も夜道を好みけり |
30 | 雪に来て見事な鳥のだまり居る |
31 | てふてふうらうら天へ昇るか |
32 | バス来るや虹の立ちたる湖畔村 |
33 | 春や昔十五万石の城下哉 |
34 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
35 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
36 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
37 | 花好きのはぐれ海猫をり溺谷 |
38 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
39 | 竹馬やいろはにほへとちりぢりに |
40 | 飛ぶ石と雲の間を河鹿鳴く |
41 | 恋ともちがふ紅葉の岸をともにして |
42 | あらあらしく鳥居をくぐり夏は逝く |
43 | ゆく春やいつ棲み初めし耳の蟬 |
44 | 海側にバスの傾く揚花火 |
45 | 文楽の頭に懸想水草生ふ |
46 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
47 | 木耳やカフカの耳の尖り方 |
48 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
49 | 春の昼遠松風のきこえけり |
50 | 煮大根を煮かへす孤独地獄なれ |
2024年9月21日 21時12分更新(随時更新中)