現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年4月の月間キーワードランキング
1 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
2 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
3 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
4 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
5 | すでに木の名持たぬ切株春の森 |
6 | 台風に目ありピエロに泪あり |
7 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
8 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
9 | 眼底に拭けぬ残像草城忌 |
10 | きみと会う九月丸太ン棒をわたり |
11 | プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く |
12 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
13 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
14 | おそるべき君等の乳房夏来る |
15 | 聖五月終刊号のまたもかな |
16 | ものの種にぎればいのちひしめける |
17 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
18 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
19 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
20 | 虚子ぎらひかな女嫌ひのひとへ帯 |
21 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
22 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
23 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
24 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
25 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
26 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
27 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
28 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
29 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
30 | かがやくはひとの内側月の梅 |
31 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
32 | 思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 |
33 | 秋の入水眼球に若き魚ささり |
34 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
35 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
36 | まら振り洗う裸海上労働済む |
37 | いつか星ぞら屈葬の他は許されず |
38 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
39 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
40 | 頭の中で白い夏野となつている |
41 | 潮匂う髪よたんぽぽ踏まないで |
42 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
43 | 五月くる綻び何の軽さかな |
44 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
45 | 聖五月郵便受けは空のまま |
46 | 少年ありピカソの青のなかに病む |
47 | 夏の野に手足はげしく流されぬ |
48 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
49 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
50 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
2024年4月26日 18時32分更新(随時更新中)