現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年6月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
2 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
3 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
4 | 月光に深雪の創のかくれなし |
5 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
6 | 日のくれと子供が言ひて秋の暮 |
7 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
8 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
9 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる - |
10 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
11 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
12 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
13 | 星空へ店より林檎あふれをり |
14 | 跳箱の突き手一瞬冬が来る |
15 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
16 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
17 | ものの種にぎればいのちひしめける |
18 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
19 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
20 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
21 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
22 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
23 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
24 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
25 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
26 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
27 | 入れものが無い両手で受ける |
28 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
29 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
30 | ずぶぬれて犬ころ |
31 | 月一輪凍湖一輪光あふ |
32 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
33 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
34 | ライオンは寝てゐるわれは氷菓嘗む |
35 | 老夫婦の黙に沖さす遠ヨツト |
36 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
37 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
38 | 二の簗にいぢけてをりぬ落鰻 |
39 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
40 | 一日もの云はず蝶の影さす |
41 | 春の雪研師は海を想ひけり |
42 | 海中に都ありとぞ鯖火もゆ |
43 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
44 | 夏草に這上がりたる捨蚕かな |
45 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
46 | 雪残る頂き一つ国境 |
47 | 長き長き春暁の貨車なつかしき |
48 | 起き抜けの耳をそがれる鵙の声 |
49 | 炎昼のおのれの影に子をかくす |
50 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
2024年9月24日 15時44分更新(随時更新中)