現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 下校子の寄り道急かす春一番 |
2 | 潮臭き町の貌なる荒神輿 |
3 | 曇り来し昆布干場の野菊かな |
4 | 献体登録終へて長生き秋桜 |
5 | 極月の水を讃へて山にをり |
6 | こんにやくの四角三角初しぐれ |
7 | 水が田にしみこんでゆく無名の父 |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
10 | 月明の宙に出でゆき遊びけり |
11 | サーカスが来て総立ちの畑大根 |
12 | 雪をよぶ 片身の白き生き鰈 |
13 | 然りながら満天星つつじのこの赤さ |
14 | 青大将実梅を分けてゆきにけり |
15 | 星月夜澄みゆく闇に風が満ち |
16 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
17 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
18 | 親と子の宿世かなしき蚊遣かな |
19 | 月さして一ト間の家でありにけり |
20 | 寒満月歩む地球に己が影 |
21 | 後ろにも髪脱け落つる山河かな |
22 | 黒豆を艶よく煮上げ女正月 |
23 | 無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ |
24 | 海に出て木枯帰るところなし |
25 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
26 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
27 | 持て余す時間などなし春菜蒔く |
28 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
29 | 短日の梢微塵にくれにけり |
30 | 枯草を踏みゆくやはらかな時間 |
31 | シネマ館出て大正の雪が降る |
32 | 春雷や鷗は礁うばひあひ |
33 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
34 | 星空へ店より林檎あふれをり |
35 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
36 | 坑を出て荒男の仰ぐ星寒し |
37 | あおによし故国ことごとく青葉 |
38 | 老いるとはそこはかとなき小夜時雨 |
39 | 煮凝や八十にして習ひごと |
40 | 手にふれし汗の乳房は冷たかり |
41 | 白日は我が霊なりし落葉かな |
42 | 淑気とは紙一枚の立つごとし |
43 | 西行の庵の山の五百椿 |
44 | あぢさゐの毬より侏儒よ駆けて出よ |
45 | 私より彼女が綺麗糸みみず |
46 | へうへうとして水を味はふ |
47 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
48 | カイト揚ぐ言葉で人を殺しては |
49 | 淡水の海水に逢ふ春の昼 |
50 | 桜の実紅経てむらさき吾子生る |
2025年8月29日 08時13分更新(随時更新中)