現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2018年4月29日のデイリーキーワードランキング
1 | せきをしてもひとり |
2 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
3 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
4 | 露の山川母郷とよびて亡びむか |
5 | 本音をばマスクのなかにこぼしけり |
6 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
7 | ちるさくら海あをければ海へちる |
8 | 流燈となりても母の躓けり |
9 | 考える人は考え昭和の日 |
10 | 来し方の蝶にこだわる椅子ひとつ |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | まだ借りてゐたきマフラー返しけり |
13 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
14 | ふらここの影より抜けて子の帰る |
15 | 軒落ちて雪窮巷を塞ぎけり |
16 | 狐火を信じ男を信ぜざる |
17 | 鳩踏む地かたくすこやか聖五月 |
18 | 睦ごとはこのごろとんと桜餅 |
19 | 春寒や貝の中なる桜貝 |
20 | 時の日やダリの歪めし大時計 |
21 | 蜻蛉の翅の透けたる喫茶店 |
22 | 雪とけて青空直に屋根に乗る |
23 | まさびしき海峡ひとつ秋を来て |
24 | 猫柳力士の顔の見えてをり |
25 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
26 | 時計屋の時計春の夜どれがほんと |
27 | 観覧車はいつも水平風薫る |
28 | 清明や街道の松高く立つ |
29 | 脈搏のこんこんと鳴る岩魚釣 |
30 | 諍ひのあとの淋しき彼岸寒 |
31 | 花吹雪く一人の居場所探しをり |
32 | 同じ言葉に温度差のある霜夜 |
33 | 名月や影と言ふ影みな低く |
34 | まむし草睨まれ通る関所跡 |
35 | 寒夕焼疎林の肋透きて見ゆ |
36 | 酔漢の睡りの中も飛花落花 |
37 | 稲という草の実食ってアジアかな |
38 | 青いセロファンに巻かれて 月夜の鳥 |
39 | 見えぬもの追いかけてゆくしゃぼん玉 |
40 | 御近所と野分のあとの虹仰ぐ |
41 | 縁広き座敷ごしなる春の潮 |
42 | 熟柿すずなり満たされている不安 |
43 | 去年今年うしろ姿の厨妻 |
44 | 分け入つても分け入つても青い山 |
45 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
46 | 野に住めば流人のおもひ初つばめ |
47 | 山国や鼬振り向き人は笑い |
48 | 海女の墓卯浪の白をあつめたり |
49 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
50 | 鴨の首ゆたかに青しちちははよ |
2024年9月25日 17時18分更新(随時更新中)