現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
6 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
7 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
8 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
9 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
10 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
11 | 黴厨匙きらきらと密集す |
12 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
13 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
14 | 生の終り見えざる七月杉が立つ |
15 | 夏の野に手足はげしく流されぬ |
16 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
17 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
18 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
19 | 解き髪流し眠るや銀河を胸 |
20 | 実石榴の心許ない午後である |
21 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
22 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
23 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
24 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
25 | 夫ならぬひとによりそふ青嵐 |
26 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
27 | 無花果は熟れずに空のがらんどう |
28 | 向日葵を野太く咲かせ後継者 |
29 | 七月の潜水艦になれといふ |
30 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
31 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
32 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
33 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
34 | 水甕の蓋にもならず明易き |
35 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
36 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
37 | バックミラーのまつ黒に見え油照り |
38 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
39 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
40 | 白南風の墓がふる里素足になる |
41 | 背泳ぎのまま秋風になってゆく |
42 | 螢火に魔法の解けし甕の口 |
43 | 秋風の下にゐるのはほろほろ鳥 |
44 | 身を離れゆき香水の独りあそび |
45 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
46 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
47 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
48 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
49 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
50 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
2025年8月28日 06時58分更新(随時更新中)