現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年11月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
5 | マスクしてむかしの中に紛れこむ |
6 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
7 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
8 | ライターの火のポポポポと滝涸るる |
9 | 走り根の泛くほど掃かれ寺残暑 |
10 | ばらばらにかたまっている老いの秋 |
11 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
12 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
13 | 大揚羽柱を嗅いで出でゆけり |
14 | まづ雪の深さを尋ね長電話 |
15 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
16 | 重ね着の中に女のはだかあり |
17 | ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く |
18 | 切干やいのちの限り妻の恩 |
19 | 干足袋の乾くまもなく盗られけり |
20 | 鳴く蟲のただしく置ける間なりけり |
21 | 八十八夜南畦生を享けし夜 |
22 | 君はいま大粒の雹、君を抱く |
23 | 暗窓に白さるすべり陰みせて |
24 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
25 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
26 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
27 | 海よりも野山に降りてこそ緑雨 |
28 | 鮟鱇の腸の潮水あふれけり |
29 | ひらひらと夜はしんしんと六つの花 |
30 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
31 | 薄日とは美しきもの帰り花 |
32 | ちるさくら海あをければ海へちる |
33 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
34 | 萱葺の並ぶ関所に秋日濃し |
35 | 人に似てかなしき猿を回しけり |
36 | 玉虫や熊野の闇のどかとあり |
37 | 篁を染めて春の日しづみけり |
38 | 花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 |
39 | この道しかない春の雪ふる |
40 | 飛ぶときは眠るときなり柳葉魚喰う |
41 | 夢に芹摘み溜めており寒に入る |
42 | 一輪の花となりたる揚花火 |
43 | 失うも得るもこの世の沙羅の花 |
44 | 俳諧や藁を担いで出てゆけり |
45 | ままごとの飯もおさいも土筆かな |
46 | 雁の声のしばらく空に満ち |
47 | 本日は晴天なり走行距離をのばす精子 |
48 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる - |
49 | 満月の照りまさりつつ花の上 |
50 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
2024年9月19日 20時21分更新(随時更新中)