現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年4月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
2 | 還暦のひとに涼しき青畳 |
3 | ごま和ヘのごま一粒も僧の汗 |
4 | 児の掌から跳ねてどんぐり唄ひ出す |
5 | そもそものはじめは紺の絣かな |
6 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
7 | 過客のごと鬣なびく冬怒涛 |
8 | 屋久杉を計るためなり腕時計 |
9 | 味方となせる朱欒一箇を枕上ミ |
10 | 温泉の灯晩夏の闇に横たはる |
11 | 天仰ぎつづけて雛流れゆく |
12 | づかづかと来て踊子にささやける |
13 | 子規・兜太道後界隈てかるぞな |
14 | 去年今年貫く棒の如きもの |
15 | 城門に銃弾の跡青嵐 |
16 | 炉話のころころ変わる罠ありて |
17 | せきをしてもひとり |
18 | 猫は構造である家に居ります |
19 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
20 | 残り海猫騒ぐ底曵船に蹤き |
21 | 人が田を朝から歩く油照 |
22 | 昭和史の裏まで視えたサングラス |
23 | レコードの針の戻りし良夜かな |
24 | 妻の愚痴聞きあきました金魚鉢 |
25 | 愚に近き日日やバナナは色づきて |
26 | 無花果裂けどこかで母が呼んでゐる |
27 | 手品師の指のマニキュア春の色 |
28 | 空の蒼さをいひたいのだがあわわわわ |
29 | 秋の航一大紺円盤の中 |
30 | 滾るものあり日盛りの*祷りの木 |
31 | 冬花火ひとかなしませかなしみぬ |
32 | 点滴す総身の血が春を呼ぶ |
33 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
34 | 海に出て木枯帰るところなし |
35 | 全集の濃き藍色や草城忌 |
36 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
37 | 栞して山家集あり西行忌 |
38 | はつ蝶は歌枕へのとびらとも |
39 | 薯すりし指のぬめりも白露かな |
40 | 愛ちゃんのハッピーハンド花水木 |
41 | 蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 |
42 | 遠足の敷物教師広げをり |
43 | 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり |
44 | 清明や街道の松高く立つ |
45 | 過去形になおしてごらん花みょうが |
46 | 紙風船つけば太古の音のせり |
47 | 鬼灯市夕風のたつところかな |
48 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
49 | 美しき距離白鷺が蝶に見ゆ |
50 | 一灯へ人の息寄る峡の冬 |
2024年9月19日 07時21分更新(随時更新中)