現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年5月7日のデイリーキーワードランキング
1 | つひに戦死一匹の蟻ゆけどゆけど |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
4 | 雪女郎おそろし父の恋恐ろし |
5 | 露の中万相うごく子の寝息 |
6 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
7 | 蓮の葉もセーラー襟もひるがえる |
8 | 苺ジャム男子はこれを食ふ可らず |
9 | 冬薔薇に開かぬ力ありしなり |
10 | 若葉潮 母はかなしきまで黙す |
11 | 凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり |
12 | 咳をしても一人 |
13 | 水櫛の朝さわやかに厨ごと |
14 | 庭若葉のびる無心にテロの日も |
15 | 蕗を煮ていつか一人になる予感 |
16 | ちるさくら海あをければ海へちる |
17 | あめんぼと雨とあめんぼと雨と |
18 | 地下街の列柱五月来たりけり |
19 | 糧という霧の家には霧の鯉 |
20 | 恋心なくはなしてふ芽吹き急 |
21 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
22 | 松は松杉は杉なり朧にて |
23 | 地下鉄にかすかな峠ありて夏至 |
24 | 余命とは暮春に似たり遠眼鏡 |
25 | 飾らるる葵あくまで黒き牛に |
26 | 霧に白鳥白鳥に霧というべきか |
27 | 晩年の乳房を見たる大鴉 |
28 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
29 | おのづから俳は人なりこぞことし |
30 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
31 | ≪Que sais-je?≫傾き立てるいたどり |
32 | 水澄みて水の底より鬨の声 |
33 | あんぱんを落して見るや夏の土 |
34 | 無伴奏組曲夜の枇杷太る |
35 | 大空のました帽子かぶらず |
36 | 石斧あり幾夕焼の柄の細り |
37 | 水貝やもののふにして首細し |
38 | 万物の一塵として年迎ふ |
39 | 退屈の時間がほしいマスカット |
40 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
41 | 深雪の富岳は重き無音界 |
42 | とまと十個あれば蝦夷富士と笑う |
43 | 歌留多とる皆美しく負けまじく |
44 | 語らいは遠き日のこと母子草 |
45 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
46 | この庭の遅日の石のいつまでも |
47 | 不治の人見舞いし宿の菊枕 |
48 | 人間に蟻をもらひし蟻地獄 |
49 | 暗室より水の音する母の情事 |
50 | いづかたも水行く途中春の暮 |
2024年9月24日 20時34分更新(随時更新中)