現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
3 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
4 | 老いが騎る鹿ゆるぎなく柿の花 |
5 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
6 | ものの種にぎればいのちひしめける |
7 | 浴後裸婦らんまんとしてけむらへり |
8 | 春の夜や寝れば恋しき観世音 |
9 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
10 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
11 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
12 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
13 | 一日もの云はず蝶の影さす |
14 | 海に出て木枯帰るところなし |
15 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
16 | 襟巻の狐の顔は別にあり |
17 | 生涯の恋の数ほど曼珠沙華 |
18 | さくらさくら空に別れを惜しむなり |
19 | 燃え渡り刹那に消える堅香子の花 |
20 | 永き日の冷たきものに猫の足 |
21 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
22 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
23 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
24 | 浴泉のエメラルド色花曇 |
25 | 建長寺さまのぬる燗風邪引くな |
26 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
27 | この道しかない春の雪ふる |
28 | 田を植ゑるしづかな音へ出でにけり |
29 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
30 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
31 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
32 | 雁やのこるものみな美しき |
33 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
34 | 落蟬のひと声天寿まっとうす |
35 | 濃霧ゆく乳房張りたる山羊に会ふ |
36 | あくびしていでし泪や啄木忌 |
37 | 浪漫派とうそぶき老いて着ぶくるる |
38 | 玉音を理解せし者前に出よ |
39 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
40 | 苦の娑婆に蚯蚓は泥を吐いて鳴く |
41 | 春の昼遠松風のきこえけり |
42 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
43 | 寝んとしてふとぎんなんをいって食ぶ |
44 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
45 | 燐寸の火消え手花火の弾けけり |
46 | 人祈るかたちいろいろ涼新た |
47 | きみ恋わむ式部納言の裔として |
48 | 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす |
49 | 蒼天に描く一文字鯉のぼり |
50 | 来年は遠しと思ふいなびかり |
2024年4月19日 16時30分更新(随時更新中)