現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年12月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 削るほど紅さす板や十二月 |
2 | ちちははの匂ひ濃くなる座禅草 |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | おそるべき君等の乳房夏来る |
5 | 伝来の一子相伝福茶喫む |
6 | 寒昴たれも誰かのただひとり |
7 | わが死後の乗換駅の潦 |
8 | 冬日燦津軽の色に戦慄す |
9 | 寒暁や神の一撃もて明くる |
10 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
11 | 方丈の大庇より春の蝶 |
12 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
13 | 昭和衰へ馬の音する夕かな |
14 | 正月の月が明るい手まり歌 |
15 | 身の内の透けゆく紅葉明かりかな |
16 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
17 | われも老い妻も老いけり桜餅 |
18 | 石舞台野に高々と秋の昼 |
19 | 重ね着の中に女のはだかあり |
20 | 掘りつづけ枯野の果ての自由かな |
21 | 共食いの記憶を黒きダリアとす |
22 | 初春の二時打つ島の旅館かな |
23 | 放生会真つ赤な鯉のあばれけり |
24 | 未消化な風聞であり露草咲く |
25 | 田も畑も捨てられ空の初燕 |
26 | 若水や人の声する垣の闇 |
27 | ふと覚めし雪夜一生見えにけり |
28 | 老農の眉目しづかに田水沸く |
29 | 秋の谷とうんと銃の谺かな |
30 | 邯鄲のみどり透きゆく命かな |
31 | あたたかなふたりの吾子を分け通る |
32 | ぶらぶらを春の河まで棄てにゆく |
33 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
34 | 春逝くや高きところに亀ねむり |
35 | 丘の木にまぎれて吃る夏鴉 |
36 | 口ごもる男うつくし掛大根 |
37 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
38 | 真贋の森にいろいろ郭公も |
39 | 不器用に生きて一日の足袋洗ふ |
40 | 雪散るや千曲の川音立ち来り |
41 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
42 | 叱られて目をつぶる猫春隣 |
43 | 星空へ店より林檎あふれをり |
44 | オリオンの眞下春立つ雪の宿 |
45 | 踏みゆけば落葉溜りに日の匂ひ |
46 | 二江の間に春寒きかな桂林 |
47 | 秋日差螺旋階段下りて句座 |
48 | 石抛る石は吾なり天の川 |
49 | 海に出て木枯帰るところなし |
50 | 黄八丈北限の柚子に近づく |
2024年4月27日 05時10分更新(随時更新中)