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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2016年12月21日のデイリーキーワードランキング

1

村の灯のこぼれて深し虫の闇
2

万緑の中や吾子の歯生え初むる
3

玫瑰や今も沖には未来あり
4

酉年の酉の街ゆきはぐれけり
5

歌留多とる皆美しく負けまじく
6

去年今年貫く棒の如きもの
7

滝落ちて群青世界とどろけり
8

空といふ自由鶴舞ひやまざるは
9

雪の原犬沈没し躍り出づ
10

海に出て木枯帰るところなし
11

散り際を覚悟の如し八重桜
12

ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう
13

ものの種にぎればいのちひしめける
14

水洟や鼻の先だけ暮れ残る
15

春雷や胸の上なる夜の厚み
16

分け入つても分け入つても青い山
17

喜寿傘寿まだまだ若き竹の春
18

算術の少年しのび泣けり夏
19

蹤いて来し綿虫暫し連れ歩く
20

逢ふところまでいくたびも枯木過ぎ
21

山国の虚空日わたる冬至かな
22

母の日のてのひらの味塩むすび
23

湯冷めかな折鶴の滞空かな
24

越の香を抱き白鳥の北帰行
25

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
26

信長の喰ひ残したる美濃の柿
27

風生と死の話して涼しさよ
28

青蛙おのれもペンキぬりたてか
29

秋風や心の中の幾山河
30

がんばるわなんて言うなよ草の花
31

ほうたるの一つが蹤いてきてくれる
32

ひとをそしる心をすて豆の皮むく
33

うごけば、寒い
34

ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない
35

柊の花一本の香りかな
36

新緑の街を見ている風見鶏
37

風の尾につかまっている赤蜻蛉
38

萬緑の中や吾子の歯生え初むる
39

汲み上げてこぼす水音夕霧忌
40

ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに
41

雀らも海かけて飛べ吹流し
42

ひとり言聞く人のゐし松の内
43

じゃんけんで負けて螢に生れたの
44

霞老い川の下つてゆけるかな
45

年新た思いめぐらす十年後
46

甘草の芽のとびとびのひとならび
47

氷面鏡諏訪湖の四囲の山映す
48

木がらしや東京の日のありどころ
49

冬蜂の死にどころなく歩きけり
50

蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな


2024年9月20日 16時10分更新(随時更新中)
 

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