現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年11月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 石の上につくねんとある思想かな |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | 一日もの云はず蝶の影さす |
5 | 吾に向かい話し上手の夜の金魚 |
6 | さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 |
7 | 蠟梅と卑弥呼の刺青冷たけれ |
8 | から松は淋しき木なり赤蜻蛉 |
9 | 着ぶくれて市民となりし村の衆 |
10 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
11 | 梨咲くと人にはぐるる心地せり |
12 | かまつかに吾れくろぐろと征かむとす |
13 | 春燈の下に我あり汝あり |
14 | 死病得て爪うつくしき火桶かな |
15 | うつくしき蘆火一つや暮の原 |
16 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
17 | 初蝶を夢の如くに見失ふ |
18 | 夜は青し神話に春の炉火もゆる |
19 | ダリの青キリコの赤と咳けり |
20 | ふるさとの月の港をよぎるのみ |
21 | 熟れそめて細枝のしなふ柘榴かな |
22 | 妻と寝て銀漢の尾に父母います |
23 | 盆の花かかへて歩く畳かな |
24 | 大南瓜布告の如く置かれをり |
25 | 風死して切り取り線を逸れにけり |
26 | しづけさの集まつてゐる蟻地獄 |
27 | 日は空を月にゆずりて女郎花 |
28 | 鼠たち春のいくさに出払ひぬ |
29 | 逆らわず従わず行く鴨の陣 |
30 | 小春日や杖一本の旅ごころ |
31 | スケートの紐むすぶ間も逸りつつ |
32 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
33 | 梅雨の日の言葉少なく暮れにけり |
34 | ふる郷は波に打たるゝ月夜かな |
35 | 神木の階のぼる蔦紅葉 |
36 | 火を投げし如くに雲や朴の花 |
37 | 忘れいし木の実宇宙の無重力 |
38 | 剥ぐ棕櫚にこころの鷹を育てたり |
39 | 誰が妻とならむとすらむ春着の子 |
40 | 玉の如き小春日和を授かりし |
41 | 山寺の千のきざはし吊し雛 |
42 | 大頭の黒蟻西行の野糞 |
43 | 月光にぶつかつて行く山路かな |
44 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
45 | おでん啖べゐて花野へ逃げ戻る |
46 | 少女らのむらがる芝生萌えにけり |
47 | 廃城を柳が包み小武士の居 |
48 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
49 | 麺麭屋まで二百歩 銀河へは七歩 |
50 | 冬籠り猫が聾になりしよな |
2025年8月28日 07時58分更新(随時更新中)