現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年9月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
4 | 月明や落ちてひさしき桐一葉 |
5 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
6 | 牡丹百二百三百門一つ |
7 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
8 | 薔薇の園引き返さねば出口なし |
9 | 六月を奇麗な風の吹くことよ |
10 | づかづかと来て踊子にささやける |
11 | 学校が好き朝顔に水をやる |
12 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
13 | 椰子の丘朝焼しるき日日なりき |
14 | 花野行われは影から抜けだせず |
15 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
16 | 冬海の近くの溝を米の粒 |
17 | 無方無時無距離砂漠の夜が明けて |
18 | てのひらの艶をたのめる初湯かな |
19 | 梅の花溢死の縄が定位して |
20 | 胸襟を開くと花びらがどっさり |
21 | 花野中ついに我が家が見つからぬ |
22 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
23 | 死ぬために天上帰る雁ならめ |
24 | 青柿のたわわに峡のとの曇り |
25 | ろりろりと印度の少女雲を嚙む |
26 | 秋の夜や道に迷いし文字探す |
27 | 手にのせて火だねのごとし一位の実 |
28 | てのひらに載りし林檎の値を言はる |
29 | 秋旱掘つても穴にならぬなり |
30 | 風が研ぐ凍て道の歩の誤たず |
31 | マンホール蓋開けたまま冬に入る |
32 | 春やひそと昭和天皇記念館 |
33 | 来賓を畚に乗せて運動会 |
34 | 先頭はすでにまぼろし風の盆 |
35 | 早乙女に雲の上なる夕景色 |
36 | づかづかとどかどかと香水残し |
37 | 月を見てをりたる父の論すこと |
38 | 囀りに応へて朝の水の張り |
39 | この道の富士になりゆく芒かな |
40 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
41 | 瑞照りの蛇と居りたし誰も否 |
42 | 薬狩り農婦提げきし大薬缶 |
43 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
44 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
45 | 逢ひたきは故人ばかりよ秋の風 |
46 | 転倒をあいさつとして遠雪嶺 |
47 | 高熱の鶴青空に漂へり |
48 | 雁の数渡りて空に水尾もなし |
49 | わっと毛虫背後のカフカ狼狽える |
50 | 犬交る街へ向けたり眼の模型 |
2024年9月26日 16時08分更新(随時更新中)