現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
2 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
3 | 七十路や新しき事弥生道 |
4 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
5 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
6 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
7 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
8 | 一日もの云はず蝶の影さす |
9 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
10 | ああ言へばかう言ふ年の又明くる |
11 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
12 | 白鳥に会えば会ったで哀しかり |
13 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
14 | ものの種にぎればいのちひしめける |
15 | 千の手の一つを真似る月明かり |
16 | 穀雨来て村は一気に華やげり |
17 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
18 | いつも断崖おんおん裸身みがくなり |
19 | 燈籠のよるべなき身のながれけり |
20 | ひとり言聞く人のゐし松の内 |
21 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
22 | 月光の象番にならぬかといふ |
23 | 耕せばうごき憩へばしづかな土 |
24 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
25 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
26 | 海に出て木枯帰るところなし |
27 | 柊の花ちらほらと寺は留守 |
28 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
29 | わがいのち菊にむかひてしづかなる |
30 | 鮭五郎はなしの種に食べてみる |
31 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
32 | 鵞鳥の列は川沿いがちに冬の旅 |
33 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
34 | 日のくれと子供が言ひて秋の暮 |
35 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
36 | 苗代や日と月とある越の空 |
37 | 死なば秋露の干ぬ間ぞおもしろき |
38 | 荒布干す竜飛岬の音かぶり |
39 | 葦笛は葦中空風火水地 |
40 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
41 | 人形の素魂の棲める木下闇 |
42 | 籬といふやさしきことば秋陽射す |
43 | せりせりと薄氷杖のなすままに |
44 | また一人遠くの芦を刈りはじむ |
45 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
46 | 舞戻る真冬日今日を袋綴 |
47 | 木下闇安楽生は無きものか |
48 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
49 | 蟷螂の眼の中までも枯れ尽す |
50 | 人が人裁く職あり雪だるま |
2024年9月26日 17時47分更新(随時更新中)