現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年3月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | ぴったりと背に二番手の息白し |
3 | 桃源郷人はどこにいるのだろう |
4 | 無機質の空港遠く鶴渡る |
5 | 旅客機閉ざす秋風のアラブ服が最後 |
6 | 山又山山桜又山桜 |
7 | まつすぐな道でさみしい |
8 | 残月低く聴かずや李徴が風の如きを |
9 | 闇ふかく兵どどと着きどどとつく |
10 | 正月の墓すきとほる酒を提げ |
11 | 陰干しにせよ魂もぜんまいも |
12 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
13 | ひぐらしや熊野へしづむ山幾重 |
14 | 柊の花一本の香りかな |
15 | 母が降るこの紺碧を嫁ぎゆく |
16 | 雉子鳴く神もよばひをなさりけり |
17 | ほうたるこいこいふるさとにきた |
18 | 玉の如き小春日和を授かりし |
19 | 寒入りの空きビンに挿す造花かな |
20 | 千の手の一つを真似る月明かり |
21 | 冬晴やあけつぴろげの雑木山 |
22 | 螢火に溜め息ひとつ覚えたり |
23 | もみづるや日暮の昏さとも違ふ |
24 | 春の風邪あの世の門は自動ドア |
25 | 屋根に雪載せ呉服屋の閉めるらし |
26 | 真空パックの膝を抱えている緑蔭 |
27 | かわたれや見るなの部屋の燕子花 |
28 | 天の川われを水より呼びださむ |
29 | 八月の消燈喇叭今も鳴る |
30 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
31 | 腹空くは楽しきことよ十日夜 |
32 | 餅まきへ人走り出す初詣 |
33 | 伯林や風見鶏と申し侍るなり |
34 | せきをしてもひとり |
35 | はればれと寒卵孵るべし |
36 | 男の旅 岬の端に佇つために |
37 | 百枚の枯田率いて通夜に行く |
38 | はるばると白鳥白を保ち来し |
39 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
40 | 尾の出たる蝌蚪うれしさに人寄せて |
41 | 両国の橋までふたり春の雪 |
42 | ぼくにいるはんざき闇のかたちかな |
43 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
44 | 勲章の汚れて寒き飾窓 |
45 | 久闊を叙する追儺の祭かな |
46 | 冬紅葉 てのひらの川乾きけり |
47 | 腸も頭骸も透けて寒林なり |
48 | 山動きだしアカシアの花万朶 |
49 | 棒立ちで泣く男いる花野かな |
50 | 滝の前男女異なる体操す |
2025年8月26日 07時51分更新(随時更新中)