現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 麦を踏む子の悲しみを父は知らず |
2 | 鉄階にいる蜘蛛智恵をかがやかす |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
5 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
6 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
7 | 見てをりぬいのちしづかに寒牡丹 |
8 | べつたりと掌につく春の樹液かな |
9 | 旅人に机定り年暮るる |
10 | 秋風や屠られに行く牛の尻 |
11 | 今日よりも明日が好きなりソーダ水 |
12 | 冴えかへるもののひとつに夜の鼻 |
13 | 雨粒のときどき太き野菊かな |
14 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
15 | 某は案山子にて候雀どの |
16 | 紺着流す風樹相摶つ七月の |
17 | 東風吹くや耳現るるうなゐ髪 |
18 | いつまで在る機械の中のかがやく椅子 |
19 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
20 | 夜空より大きな灰や年の市 |
21 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
22 | 空蝉に真昼の海が残っている |
23 | 鴬や洞然として昼霞 |
24 | 軽い田に膝刺し遠い湖から地鳴り |
25 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
26 | 遥かなる旅はるかにも月の船 |
27 | 山羊・羊絶壁の草喰いに来る |
28 | 短夜の時間分け合う仮眠室 |
29 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
30 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
31 | 睡りても大音響の桜かな |
32 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
33 | すたすたと朝顔市を僧一人 |
34 | あおぞらに外套つるし古着市 |
35 | 桜前線微熱五体を通過して |
36 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
37 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
38 | 光陰のやがて薄墨桜かな |
39 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
40 | 原爆地子がかげろふに消えゆけり |
41 | 絶滅のかの狼を連れあるく |
42 | ささくれ立つ消しゴムの夜で死にゆく鳥 |
43 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
44 | 山越えて伊豆へ来にけり花杏 |
45 | 早立ちの声過ぎゆけり露葎 |
46 | 麦踏みのまたはるかなるものめざす |
47 | 山越えて伊豆に来にけり花杏 |
48 | 夕ざくら家並を走る物の怪よ |
49 | 壷にして深山の朴の花ひらく |
50 | 土筆の向うに土筆より低い煙突 |
2024年4月25日 01時03分更新(随時更新中)