現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年2月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 螢の夜老い放題に老いんとする |
2 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
3 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
4 | 潰ゆるまで柿は机上に置かれけり |
5 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
6 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
7 | 本読めば本の中より虫の声 |
8 | 三寒の四温を待てる机かな |
9 | 方丈の大庇より春の蝶 |
10 | 醫師去つて初霜の香の残りけり |
11 | 空に透くわたしのかたち干鰈 |
12 | 冬耕の土裏返す雀どち |
13 | 大寒の埃の如く人死ぬる |
14 | 狡休みせし吾をげんげ田に許す |
15 | 淋しいからだから爪がのびだす |
16 | 一睡のいづこに覚めんかきつばた |
17 | ふらここや明日の見ゆる高さまで |
18 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
19 | 湯上りの肌の匂へり夕ざくら |
20 | うぐいすや好みどおりにお赤飯 |
21 | 風の子となりぬ今日から冬休 |
22 | 狩人のようにさみしき寝酒かな |
23 | 微笑が妻の慟哭 雪しんしん |
24 | 凍夜この山より山と山とかさなりてあり |
25 | 石亀の足をひらひら水の秋 |
26 | 死してなほ水の重さの海月かな |
27 | 燃ゆる頬花よりおこす誕生日 |
28 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
29 | そもそものはじめは紺の絣かな |
30 | 高音のドが毀れたの芽木の風 |
31 | 落蟬の手足未練のありげなる |
32 | 童の髪のごとく束ね余り苗 |
33 | 石段のはじめは地べた秋祭 |
34 | 一本の道を微笑の金魚売り |
35 | ラーメンに星降る夜の高円寺 |
36 | 春めきてものの果てなる空の色 |
37 | 卒業のあとの四五日雨催い |
38 | 春の風邪百本の木々靜かなり |
39 | うつくしき嘘朧夜の腕伸ばす |
40 | 今思へば皆遠火事のごとくなり |
41 | 野を焼いて帰れば燈火母やさし |
42 | グラジオラスな蟻の平原 朝冷た |
43 | はこべらや人は陰門へむかう旅 |
44 | 玉葱はいま深海に近づけり |
45 | ごまめ噛むちちは明治の漢なり |
46 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
47 | 老いてより草矢よく飛ぶ不思議かな |
48 | 牛虻よ牛の泪を知つてゐるか |
49 | 夜の蟬じぃーと鳴いて逃げたつもり |
50 | この世また闇もて閉づる冬怒濤 |
2024年9月27日 00時56分更新(随時更新中)