現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
3 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
4 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
5 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
6 | せきをしてもひとり |
7 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
8 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
9 | 目の奥に河骨ともる風水師 |
10 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
11 | 山椒魚の話いつしか山を越え |
12 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
13 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
14 | 入れものが無い両手で受ける |
15 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
16 | ひとをそしる心をすて豆の皮むく |
17 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
18 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
19 | 星空へ店より林檎あふれをり |
20 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
21 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
22 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
23 | 霜の墓抱き起されしとき見たり |
24 | 逃げ水のすべて出雲にあつまれり |
25 | 玉の如き小春日和を授かりし |
26 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
27 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
28 | 火の山の裾に夏帽振る別れ |
29 | そよぎだす早苗田の青昼鏡 |
30 | 雁立ちの目隠し雪や信濃川 |
31 | まむし草睨まれ通る関所跡 |
32 | どうしようもないわたしが歩いてゐる |
33 | てふてふやほとけが山を降りてくる |
34 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
35 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
36 | 黙礼のあとの黙殺白扇子 |
37 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
38 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
39 | 冷蔵庫に冷えゆく愛のトマトかな |
40 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
41 | 海に出て木枯帰るところなし |
42 | はらからは墓原に似る晩夏かな |
43 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
44 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
45 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
46 | 沙羅の花捨身の落花惜しみなし |
47 | 風景を出でし錆色みちおしえ |
48 | 疲れ且つ戦い仏桑花を愛す |
49 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
50 | 名曲に倦みたる庭の糸瓜かな |
2024年4月20日 00時45分更新(随時更新中)