現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年6月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
2 | ちるさくら海あをければ海へちる |
3 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
4 | 星空へ店より林檎あふれをり |
5 | 芋の露連山影を正しうす |
6 | どかと解く夏帯に句を書けとこそ |
7 | 春雨の衣桁に重し恋衣 |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
10 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
11 | いつ死ぬる金魚と知らず美しき |
12 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
13 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
14 | 金閣にほころびのひかり苔の花 |
15 | 竹煮草瀬音かむりのけもの道 |
16 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
17 | 着ぶくれて浮世の義理に出かけけり |
18 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
19 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
20 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
21 | 菫程な小さき人に生れたし |
22 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
23 | 心をまとめる鉛筆とがらす |
24 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
25 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
26 | 禅堂へ入らむ蟹の高歩き |
27 | 蝉時雨子は擔送車に追ひつけず |
28 | 老鶯や溶岩に松ある散歩道 |
29 | 朴散華即ちしれぬ行方かな |
30 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
31 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
32 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
33 | 夏座敷棺は怒濤を蓋ひたる |
34 | 六月を奇麗な風の吹くことよ |
35 | くちなしの崩れる雨の競輪場 |
36 | じゃんけんに負けて春雷轟けり |
37 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
38 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
39 | 海に出て木枯帰るところなし |
40 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
41 | 満徳寺三下り半の落し文 |
42 | 入れものが無い両手で受ける |
43 | 戦争と畳の上の団扇かな |
44 | おもひ川渡れば叉も花の雨 |
45 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
46 | 分け入つても分け入つても青い山 |
47 | こほろぎのこの一徹の貌を見よ |
48 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
49 | 鹿の子にももの見る眼ふたつづつ |
50 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
2024年4月25日 11時26分更新(随時更新中)