現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 水枕ガバリと寒い海がある |
2 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 白地着てこの郷愁の何処よりぞ |
5 | 末枯に子供を置けば走りけり |
6 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
7 | 切株やあるくぎんなんぎんのよる |
8 | 待春の岩に預けし二人の背 |
9 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
10 | をばさんがおめかしでゆく海臝うつ中 |
11 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
12 | 若き娘のひらがな座り花疲れ |
13 | 暗がりに檸檬泛かぶは死後の景 |
14 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
15 | よろよろと棹がのぼりて柿挟む |
16 | 露万朶万朶の天の闇を統ぶ |
17 | 夢中なり船の初旅はじまれり |
18 | 湖凪に風のつまずく冬隣り |
19 | 葭切がだまるとんびの舞ふあひだ |
20 | とまり木に老いける鷲や青嵐 |
21 | 瓔珞が激しく蛇を追ひ詰める |
22 | 秋の暮溲瓶泉のこゑをなす |
23 | 夜鴉のバサリと落つる寒さかな |
24 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
25 | 暑き日の電柱と愛ほそりゆく |
26 | 沼の辺に紅葉かつ散る陸士卒 |
27 | 噛みしめて深川飯も雁のころ |
28 | ビニールの姐様かむり牡丹の芽 |
29 | 陽の欠片あつめて冬日海へ落つ |
30 | 雪催ふ琴になる木となれぬ木と |
31 | しぐるるや僧も嗜む実母散 |
32 | 山桜雪嶺天に声もなし |
33 | 旧道や地べたにふれて太る茄子 |
34 | 天平の朱唇佛手柑色づきぬ |
35 | いのちなが白い障子に囲まれて |
36 | 秋麗の柩に凭れ眠りけり |
37 | 神農の虎のじやけんに振られつつ |
38 | 折鶴の羽搏きを聴く夜半の冬 |
39 | 目の玉を洗ったばかり 新緑 |
40 | 無欲という欲望のあり紫金牛 |
41 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
42 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
43 | こころ貸します 梨の音楽尽きるまで |
44 | 花あんず雪折れの傷白みたり |
45 | 雪山に雪の降り居る夕かな |
46 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
47 | 雁の声のしばらく空に満ち |
48 | 霜降れば霜を楯とす法の城 |
49 | 朝夕がどかとよろしき残暑かな |
50 | 一日もの云はず蝶の影さす |
2024年5月8日 00時14分更新(随時更新中)