現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
2 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
3 | 瞼の鳥肌つよく巣籠れり |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 栗咲く香にまみれて寡婦の寝ねがたし |
6 | 木がらしや東京の日のありどころ |
7 | 春惜しむいのちを惜しむ酒惜しむ |
8 | ぬらぬらと立冬猫は朝帰り |
9 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
10 | 鞦韆を大きく漕いで青信濃 |
11 | 蜥蜴の沢に隠れ身を又光る |
12 | 神さぶや木の根に溢る苔清水 |
13 | 秋の婚皇后吾娘を抱きしむる |
14 | 望郷の高さに鳴れり貝風鈴 |
15 | 麗しき春の七曜またはじまる |
16 | 小枝にも飛躍の証固つぼみ |
17 | 春を病み松の根つ子も見あきたり |
18 | 宵寝して年越蕎麦に起こさるる |
19 | 今日ありて銀河をくぐりわかれけり |
20 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
21 | やすやすと人は吹かれて二日月 |
22 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
23 | 水仙の開いてからの眠りかな |
24 | 春暁や足で涙のぬぐえざる |
25 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
26 | 霜の土昭和無辜の死詰めて逝く |
27 | 町空のつばくらめのみ新しや |
28 | をかしさよ銃創吹けば鴨の陰 |
29 | 白馬を少女瀆れて下りにけむ |
30 | 蜥蜴よこれが偶然という詩行 |
31 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
32 | あをあをと空を残して蝶分れ |
33 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
34 | 結界の紅茸どもへ鐘一打 |
35 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
36 | 朝湯こんこんあふれるまんなかのわたくし |
37 | 滅多打つ鍛冶の前ゆく乳母車 |
38 | 大空に唸れる虻を探しけり |
39 | 巌噛むは冬濤すべて三角波 |
40 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
41 | 泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ |
42 | いっせいに芽吹くや時間奔流す |
43 | ひとひとりこころにありて除夜を過ぐ |
44 | 汽車に乗りおたまじやくしを見にゆかむ |
45 | 死はたたみ一畳で足る爽やかに |
46 | くさめして嚔の漢字吹き飛ばす |
47 | 千里より一里が遠き春の闇 |
48 | 霜の夜の発条しまいまで巻かず |
49 | 忘れしか知らぬ顔して畠打つ |
50 | 夏の山国母いてわれを与太と言う |
2024年9月21日 21時06分更新(随時更新中)