現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年の年間キーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
3 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
6 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
7 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
8 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
9 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
10 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
11 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
12 | 芋の露連山影を正しうす |
13 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
14 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
15 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
16 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
17 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
18 | 海に出て木枯帰るところなし |
19 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
20 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
21 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
22 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
23 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
24 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
25 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
26 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
27 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
28 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
29 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
30 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
31 | あるけばかつこういそげばかつこう |
32 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
33 | おそるべき君等の乳房夏来る |
34 | ものの種にぎればいのちひしめける |
35 | ちるさくら海あをければ海へちる |
36 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
37 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
38 | 男根担ぎ仏壇峠越えにけり |
39 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
40 | 露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落す |
41 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
42 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
43 | 水枕ガバリと寒い海がある |
44 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
45 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
46 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
47 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
48 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
49 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
50 | 春や昔十五万石の城下哉 |
2024年9月24日 19時44分更新(随時更新中)