現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年4月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
3 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
4 | 新緑と深緑の間のラブレター |
5 | 泣いてゆく向ふに母や春の風 |
6 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
7 | 柚子しぼるちいさな鳥を啼かすように |
8 | 柿若葉ホルン吹きし子住職に |
9 | 若き四肢ふんだんに使ひヨット出す |
10 | 山赤くひだるき草と歩くなり |
11 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
12 | カクテルの紫が好き神の留守 |
13 | 粽解く夫が家出をしない訳 |
14 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
15 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
16 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
17 | 柚子灯る丹の土屑の母老いし |
18 | 光ぎっしり蝶老ゆることありや |
19 | 男根担ぎ仏壇峠越えにけり |
20 | 夜目に光る蛙ひき逃げ事件なり |
21 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
22 | 逃げ水のすべて出雲にあつまれり |
23 | 萍の命ひしめき合ひて浮く |
24 | 苗代の水を平らにして眠る |
25 | ゆっくり回る春は地軸の太りいて |
26 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
27 | 夏落葉しんしんと子にことば満つ |
28 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
29 | 黄落やみんな自由にしてあげる |
30 | 缶蹴ってたちまち桜吹雪かな |
31 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
32 | 越年や窯場の陶土眠りゐて |
33 | 海中に都ありとぞ鯖火もゆ |
34 | 妻と来て卯波がはこぶ藻を拾ふ |
35 | 雪吊りをしつらへてより静もりぬ |
36 | 心経の硯の一滴 初光 |
37 | 水平に山を見るため棺に寝る |
38 | 点在の緑下この地も古寺か古社 |
39 | ふつふつと少年集団朱夏地熱 |
40 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
41 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
42 | 昭和の日残照ながくありにけり |
43 | 柿若葉重なりもして透くみどり |
44 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
45 | ひとつ咲く酒中花はわが恋椿 |
46 | 朝日煙る手中の蚕妻に示す |
47 | 昼蛙なれもうつつを鳴くものか |
48 | 花筏行きとどまりて夕日溜む |
49 | 老骨に活力冬芽天をさす |
50 | チューリップ開いた口に戸はたたぬ |
2025年8月29日 06時52分更新(随時更新中)