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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2023年10月12日のデイリーキーワードランキング

1

七十路や新しき事弥生道
2

頭の中で白い夏野となつてゐる
3

春の雪ふる女はまことうつくしい
4

オデッサもクリミアもゆめ雪の原
5

蟻よバラを登りつめても陽が遠い
6

海に出て木枯帰るところなし
7

ものの種にぎればいのちひしめける
8

白鳥といふ一巨花を水に置く
9

しぐるるや死なないでゐる
10

行く秋の鐘つき料を取りに来る
11

ふと忘る暗証番号夏の果て
12

いなびかり北よりすれば北を見る
13

颱風や大八車野砲めく
14

磯鷲はかならず巌にとまりけり
15

星既に秋の眼をひらきけり
16

立秋の紺落ち付くや伊予絣
17

天の川わたるお多福豆一列
18

味噌あらば佳し炊きたての今年米
19

風なくてひとひら舞ひぬ山法師
20

伝言板の空白を鳴く昼ちちろ
21

林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき
22

水葬の足袋眩しかろ秋の蜘蛛
23

ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない
24

円形のひととこゆがみ昼ちちろ
25

初夢や見知らぬ人が妻の座に
26

若きらのいのちの絵筆汗し観る
27

あきざくら咽喉に穴あく情死かな
28

海くれて鴨のこゑほのかに白し
29

二人来て一人去りゆく薄暑かな
30

柿うるる夜は夜もすがら水車
31

華麗な墓原女陰あらわに村眠り
32

夕日燃え芒の穂波金銀に
33

この秋思五合庵よりつききたる
34

星空へ店より林檎あふれをり
35

篠笛の韻張りつめし冬座敷
36

来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり
37

鮎落ちて美しき世は終りけり
38

毛糸編はじまり妻の黙はじまる
39

冬日宙少女鼓隊に母となる日
40

良かったよ僕がどんぐりだった頃
41

さくら咲き去年とおなじ着物着る
42

へうへうとして水を味はふ
43

紅葉散る猫の名前はソクラテス
44

千の手の一つを真似る月明かり
45

秋落暉水平線のその先は
46

死は春の空の渚に遊ぶべし
47

枕ひとつの流れの中に夜を迎える
48

待春や紅茶ポットに砂時計
49

絶えず人いこふ夏野の石一つ
50

かりかりと蟷螂蜂の皃を食む


2024年9月27日 05時09分更新(随時更新中)
 

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