現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月24日のデイリーキーワードランキング
1 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
2 | さみしさに早飯食ふや秋の暮 |
3 | コスモスや馬と契りし女神いとし |
4 | 妻逝きしより三年の雪解光 |
5 | コスモスを拔けてゆくまで見送りぬ |
6 | わが顔ぶらさげてあやまりにゆく |
7 | 青空のために咲きいる冬桜 |
8 | 水枕ガバリと寒い海がある |
9 | 本読めば本の中より虫の声 |
10 | あなたなる夜雨の葛のあなたかな |
11 | 太りたる猫を枕に後の月 |
12 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
13 | 紫陽花に秋冷いたる信濃かな |
14 | 紫蘇の実を噛みて自分でなくなりぬ |
15 | 寵愛のおかめいんこも羽抜鶏 |
16 | 口から子吐き出す春の熱帯魚 |
17 | ドア開き色なき風の中に居る |
18 | 牡丹画いて絵の具は皿に残りけり |
19 | 一つ根に離れ浮く葉や春の水 |
20 | くづれずにくづるるばかり冬薔薇 |
21 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
22 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
23 | 石投げて鼬のように帰郷する |
24 | 気がつけば猫の目のある夜食かな |
25 | 山鳩よみればまはりに雪がふる |
26 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
27 | まざまざと彼の英霊菰筵 |
28 | 啓蟄やもの言いたげな馬にあう |
29 | 梅根性また柿根性二月来る |
30 | 冬に入る平和のままの火縄銃 |
31 | 牡丹雪その夜の妻のにほふかな |
32 | ひらひらと月光降りぬ貝割菜 |
33 | 熟柿掌に受く断りきれなくて |
34 | 立小便終えれば元の枯野人 |
35 | 退屈な父へ漂ふ雪ばんば |
36 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
37 | 侘助のぽつりぽつりと呟きぬ |
38 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
39 | 鉛筆もてひろぐ炭火や夫はなし |
40 | 蛙の目越えて漣又さざなみ |
41 | 古草へ踏み出す河馬の雫かな |
42 | 葉桜の靖国神社風騒ぐ |
43 | 稲滓火の見守る田の神水の神 |
44 | 禁断の恋もあるでしょ ななかまど |
45 | 哲学の過ぎて海鼠となりにけり |
46 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
47 | 蕗の薹傾く南部富士もまた |
48 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
49 | 古き世の火の色うごく野焼かな |
50 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
2024年4月23日 15時35分更新(随時更新中)